レジリエンス入門 ──折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書)

下記の書籍を読みました。

レジリエンス入門: 折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書)

レジリエンス入門: 折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書)

 

 気になったところを書きます。

 

レジリエンスとは、

「目の前の逆境やトラブルを乗り越えたり、強いストレスに対処することができる精神力」のことです。

「自然治癒力」と「筋肉」には、共通の特徴があります。

それは次の二点です。

① 個人差が大きい

② 鍛えれば強くなる

気分や感情は脳がつくりだしているものであり、心は脳にあるということが分かれば、レジリエンスを高めるためには、脳を鍛えればよいということになります。

レジリエンスを地道に鍛えよう。

 

性格を構成する三要素の連動性を活用し、自分の意志でコントロールできる「行動」か「思考」をポジティブな方向に変えていくことが大切です。そうすれば、結果的に「気分や感情」もポジティブな方向に変わっていきます。

これを繰り返すことによって、レジリエンスが高まっていくのです。

哲学者サルトルは「悲しむことはない。いまの状態で何ができるかを考えて、ベストを尽くすことだ」という言葉を残しています。これは最善主義者が何かを始める時の行動指針とも言えます。 

思考と行動を積極的に改善しよう。

 

ストレスが多かったということは、逃げたり、あきらめたり、現実から目を背けたりせず、問題や課題に真正面から向き合い、そして真剣に取り組んだ証拠です。ストレスは、私たちの成長を促し、人生を豊かにしてくれるものでもあるのです。

もし、みなさんがこの「劣等比較」という考え方が強いと感じるなら、一度、自分を冷静かつ客観的に見てみましょう。

そして、自問してください。

「私にとって恵まれているものは何なのだろうか?」と。

これを習慣づけるだけでも、「安心感」「満足感」「満たされた気分」などのプラスの感情をエネルギー源にすることができます。

 「私にとって恵まれているものは何なのだろうか?」と常に自問しよう。

 

ところで、「自分軸」って一体なんなのでしょうか。

私は「自分軸=人生の目的+心のニーズ」と定義しています。

「人生の目的」と「心のニーズ」。

私はこの二つをしっかりと把握できている人を自分軸が確立されている人と呼んでいます。

「心のニーズ」とは、建前ではなく自分の本心が求めているものです。

もう少し分かりやすく言いかえると、何をしているとき、または、どんなとき、喜びや充実感を得られるか、満たされた気分になるか、幸せに感じるか、その答えが「心のニーズ」なのです。

自分軸(「人生の目的」と「心のニーズ」)が明確になると、今がゴールではないということが分かるようになりますので、意味のない比較に心を奪われることが少なくなります。つまり「劣等比較」から解放されることになるのです。

その結果、焦りやいらだちや無力感に苦しむことも減り、今この時点で、本当に大切なことに、意識を集中できるようになります。

人生の目的は自分が人生を心から楽しむこと、家族を幸せにすること、魂を成長させること。心のニーズはゆったりとした時間、学びの時間、おいしい食事。愛する人とのんびりした時間を過ごすことを望んでいる。 

 

「彼らをただ殴っても結局こちらが損をすることになる。唯一の復讐の方法は、彼らよりも楽しく生きることだと思う」

相手に心を奪われていては、もったいないです。自分にとってプラスになることに意識を向け、そこにエネルギーを注ぐなど、自分のよりよい未来のためにマイナスの感情を建設的に活用しましょう。

特に嫉妬という感情は、自分が本心から求めているもの、つまり「心のニーズ」を知る最良の手がかりになるものです。自分が手にしたいと思っていないものに激しく嫉妬することはありませんから。

このようにマイナスの感情から派生する強いエネルギーは、使い方次第で毒にも薬にもなります。だったら自分の大切な時間とエネルギーを怒りや嫉妬の対象となる人物に捧げるのではなく、自分のために使ったほうがいいですよ、絶対に。

そして、近い将来、自分の夢を実現したとき、その人に対する怒りや嫉妬は、深い感謝の気持ちに変わっているはずです。

 今やるべきことに全力を尽くそう。

 

ポイントは以下の五点です。

①マインドフルネスの実践

②主体者意識を持つ

③マイナスの感情をポジティブな行動のエネルギー源にする

④意味づけをしたり、結果の構成要素に仕掛けを講じることによって「fruitful monotony(実りある単調)」に耐える

⑤困ったときにはサポートを求める。さらには、お互いに頼り頼られる(お互いに支え合う)人間関係を構築する

『トム・ソーヤーの冒険』の作者として知られる米国の小説家マーク・トウェインは「今から二十年後、あなたはやったことよりもやらなかったことを後悔するだろう」と言っています。

人生の醍醐味は、誰かとの比較ではなく、「生まれてきてよかった。生きてて本当によかった」と心の底から思える瞬間を、どれだけ多く体験できるか。それに尽きると思います。

よりよい未来のために挑戦し続けよう。