人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

ネット上で話題になっていたタイトルの書籍「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」を読みました。タイトル通り、人生の成功は運や実力ではなく錯覚資産と呼ばれる力が重要であるという話でした。

 

錯覚資産とは

錯覚資産とは「他人が自分に対して持つ、自分にとって都合のいい思考の錯覚」と本書では定義づけられている。人の脳の錯覚によって、自分を通常よりも相手に優れて見せるための知識や経験である。具体的には有名大学の卒業、有名企業の在籍経験、書籍の出版など、周りから見た時に明らかに優れていると感じさせる実績のことである。これこそが人生を成功させる秘訣だよということが本書の主張だった。確かにそうだよなと思わされる話がたくさんあった。

 

自分自身の錯覚資産を考える

この錯覚資産について、自分の場合はどのようなものがあるかを考えてみる。正直なところ、自分にはさしてすごいと思われるような実績はないと思える。少なからず使えるものを考えると、下記のようなものはあるだろうか。

  • PHP、CakePHPでのWEB制作経験
  • 自分1人で企画、イラスト、デザイン、プログラミングをやってiphoneアプリをリリース
  • アフィリエイトで多少の収益を達成。また、Wordpressを使って企画から制作まで一貫して自分でやってきた
  • ちょっと有名なネットベンチャーと広告制作会社にて大手代理店との仕事の経験

など。

まとめると、決して高いレベルではないが企画、営業、制作(デザイン、プログラミング)など幅広い経験をしてきたというのが自分の強みなのだと思う。

この実際には高いレベルではないという点をごまかすところができれば、上記のような経験も十分に錯覚資産として活用できるだろう。実際のところ、これまでの転職活動では何となくそこを多少は評価してもらっていた。

しかしながら、それは5年前以上の話である。今の年齢を考えると、上記内容はやはりあまりにインパクトがなさすぎる。何より手痛いのは30歳を過ぎても、仕事上での実績がほぼ皆無であるという点だ。部下を持ったり、大きな仕事を手動したという経験がないというのは、それだけで厳しい目にさらされることが予想される。これからの社会人人生を充実させるために、今後どのように錯覚資産を積み上げていくのか、それが自分にとっての今後の大きな課題になるだろうと思う。

 

どうやったら、これから錯覚資産を増やしていけるか

それでは、今後どうやったら錯覚資産を増やしていけるだろうか。

1. 機械学習についての実績を積み上げる

最も効果が高いと思えるのは機械学習、人工知能といった領域だ。既にバズワード的にあらゆるところで聞くようになっているが、既に技術者の不足が予想されている。この領域での知識・経験があるというのは、今後において非常に重要になってくるはずである。今のうちから学習・経験を積んでおけば、将来的に大きな錯覚資産になるだろうと思う。

2. TOEIC900点

また、同様に今後重要性が増すだろうと思われるのが英語である。識者の中には英語は不要であるという声もあるし、自動での同時通訳的なツールも進化はしていくだろうが、同様に英語で話ができるというスキルの重要性が高まってくるのも間違いないだろうと思うのだ。

確変が入るまでは、小さく賭けることが重要

本書では成功のためには錯覚資産が必要だという話がされている。しかし、錯覚資産を手に入れるためには成功が必要だとも言われている。これではどちらを先に手に入れればよいのかわからない、どうすればいいのか。答えとして提示されていたのが、「確変が入るまでは、小さく賭けること」だと言われていた。

人生の成功は運に左右されるゲームだが、運任せにしては勝てない。実力ではなく運が重要だということを意識して、シビアに運を運用する(小さく賭ける)を繰り返すことが重要なのだ。

まずはハロー効果が得られそうな仕事や役割に積極的にチャレンジしてみること、それが最初の一歩であるとのこと。サイコロで当たりを出すためには試行回数を増やす必要があるのと同じく、最初のハロー効果を手に入れるためにまずは小さなことからチャレンジするのだ。サイコロを振る回数が増えるほど、成功確率も高くなるとのこと。

そういう意味でも、上の2つの目標はわりと小さな成果を積み上げやすいものなのではないかなと思う。TOECI900点なんて取ったら、一昔前なら途端に英語ペラペラだと思われそう。あと、注意しておきたいのは錯覚資産だけを積み上げるのではなく、きちんと自分のスキルも積み上げることである。そうすることで成長のループがより多く機能してくる。

PVを増やすことを意識する

もう1つポイントになるのは、PVを増やすこと、つまり多くの人に自分を思い出してもらえるような状況を作り出しておくことが大事なのだ。それによって、何かに誘われたりすることが、意外と人生を大きく変えるキッカケになったりするものだ。

 

自分自身は思考の錯覚を起こさず、論理的に考える

書籍の中で注意されていたことだが、上記のように錯覚資産を持つことで自分の環境や実績を向上させるのは非常に有効であるが、自分自身がその錯覚に惑わされてはいけないという話があった。

上述のように私が積み上げてきた資産というのは錯覚を起こしてどうにか成果として思ってもらえるという程度のものだ。要はあまりすごくない実績なのだ。そのことを肝に命じておかなければならない。間違っても自分はすごいと調子に乗るようなことがあってはならず、これからも謙虚に冷静に、自分のスキルと錯覚資産を高めることに専心していきたいなと思う。

自分の人生の選択の際には、徹底的に思考の錯覚を排除して、論理的思考を前提に、時に直感を用いながら正しい判断をする必要があるとのことだった。これから先の人生についても、現状維持とそれ以外の選択肢を徹底的に比較して、どちらが良いのかを冷徹に見極めることが重要だ。こういうことは直感に従ってはいけない。なぜなら思考の錯覚に汚染されてしまうからだ。

 

その他、気になったこと

  • 実力があると周囲が錯覚するから、よいポジションを手に入れられる。それによって、スキルや成果が積み上げられ、さらに優れたポジションを与えられる。
  • 成功は実力よりも運よりも、錯覚資産が重要であるという話
  • 直感的に正しいことよりも、客観的に正しいことに取り組むようにする
  •  (ハロー効果等にだまされるな)
  • 学生と社会人では人生ゲームのルールが根本的に異なる
  • 錯覚資産による成功は、トリックによる成功だ
  • 上司の顔色を伺いながら仕事をすることが嫌な人は、腹をくくってサラリーマンを辞めて、自分の商売を始めることも真剣に考えたほうがよい

 

 

とても面白いし、これからの人生に役立つであろう本でした。